→どうやらまたバブルが来たようなのでこの波に乗りましょう、という記事。
中々面白いけど、なんか同意できない。
- 日本のバブルは、そもそもバブルという概念がなかった。「バブル崩壊」という言葉が新聞に初めて掲載されたのはバブル崩壊後。
- ドットコムバブルの時も、バブルにいるという感覚を持っていた人は少数派だったのではないか。実際、バブルに対する警鐘を鳴らす本が出版されてからNASDAQが暴落するまでには1年以上を要した。
- サブプライムバブルも然り。危機を訴える経済評論家やアナリストは存在したが、彼らの警告は実質無視され、結局破綻を迎えた。
だが、今回は渡辺さん記事にもあるように「バブルが来る」という期待が存在している。実際、VCからファンドを引き出すのは一時期よりは容易になっているらしい。
先日、RockMelt創業メンバーの一人と話をしたが「起業ブームなのは確か。追い風も吹いている。だが、みんな似たような領域に似たようなアイデアで参戦するので、早晩痛みを伴う淘汰が起きるだろう。」という分析をしていた。似たような領域とは日本でいうSNSものと、クラウド周辺技術。
これは2000年ネットバブルとすごく似ている風景である。だが、決定的な違いは「今の我々は2000年ネットバブルがどう終わったかを知っている」ということ。つまり、弾けるのを待つのではなく、膨らむ前に淘汰が始まるのではないか。
すなわち、バブルは起きない。
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