これは何?
電動スクーターの時間貸しサービスです。ZipCarのスクーター版と思えば良いでしょう。
免許はいるの?
Scootの電動スクーターは日本でいう電気補助付き自転車扱いです。つまり免許は本来不要です。
2016/10/03修正...Scootのようなモペットを所有するにはカリフォルニア州のM2免許が必要となります。一方で、レンタルして借りる場合には「米国で発行された運転免許」があれば良いそうです。
結局、免許は必要ということになります。
Scoot車体例。これはCargoという大型車両。 |
加入するには?
ScootのWebサイトから申し込みをします。申込時にカリフォルニア州発行の免許番号とクレジットカード情報の入力を求められます。自分の場合はなぜか免許番号から運転履歴が照会できないというトラブルに巻き込まれましたが、その後Scoot社が再照会して解決しました。
加入すると「講習ビデオ」の視聴が待ってます。これはScootの借り方、返し方、停め方、安全運転のためのTips等を説明するものですが、要所要所でクイズが入ってます。このクイズに正解しないと次に進めません。全問正解することでScootアプリのロックが解除されます。ScootアプリはiOS版とAndroid版両方があります。
乗り方
まずScootアプリで空いてるScootを探します。自分の場合、住んでるアパートの隣に最大30台のScootが停められるScoot Spotがあるのですが全部出払ってしまうこともあります。それくらい人気が出ているサービスです。
赤いSは空きScootのあるSpot。灰色は空車なし。Scootアイコンは路上に乗り捨てされたScoot。 |
空いてるScootがあったらアプリから予約ボタンをおして車体を確保します。予約は必須ではないですが、とにかく人気があるので確保しておくほうがいいでしょう。
車体そばに行ったらScootアプリから「Turn On」スイッチを押します。これでScootのシートBoxと後部荷台の鍵が解除されます。
シートBoxからは充電コードが伸びていてScoot Spotの電源につながっていますから、まずこの電源を引っこ抜いてシートBoxに格納します。同時にシートBoxに入ってる鍵を取り出します。
ヘルメットはシートBoxおよび後部荷台に2つはいってますが、これは二人乗り用のためではなく「頭のでかい人用」「小さい人用」が用意されてるだけです。頭にあったヘルメットを選択し、残りはシートBoxに格納します。
で、ハンドルバー上部にある箱の中にiPhone/Androidを格納し、USBコードを繋げば準備完了。あとは原付きと同じ感じで運転できます。電動なのでセルモーターを回すとかキックでエンジン始動するとか一切不要です。
とはいうもののScootのある地点に到着してから実際に運転するまで3分くらいかかりますかね...
返し方
Scootが有利な点は「A地点で借りてB地点で返せる」ことです。Scoot Spotに返す必要すらありません。合法的に駐輪できる場所に置いていくこともできます。これと同じFeatureがZipCarにあれば爆発的に流行ると思うのですが、残念ながらクルマでこれをやろうとすると広大な土地が必要になるんですよね。
Scoot Spotに返す場合は充電コードを電源に刺す必要があります。挿し忘れはペナルティ対象。あとは鍵とヘルメットをシートBoxに返して、アプリから「End」を選ぶとロックがかかります。到着して返却が終わるまでやはり3分くらいですかね。
良い点
やはり二輪は渋滞に強いですね。すり抜け運転最強。(すり抜け運転は英語ではLane Splittingといってカリフォルニア州では合法です。他州は知りません)
お値段。30分で$3。朝夕の繁忙時は30分で$5。バスよりは高く、Uberよりは安い。渋滞に引っかからないことを考えるとこれはお得でしょう。
荷物収容スペース。後部の箱は結構な量の荷物が入ります。Scootの車体は何種類かありますが、Cargoという車種は全体的に大型で、荷台は特大。
Cargoの荷物入れ。ヘルメットが余裕で数個入る。 |
イマイチな点
あくまでも電動アシストつき自転車なので仕方ないことではありますが、非力です。最高速度はおそらく25mph程度。あと急坂では俺が乗る自転車より確実に遅くなります(やや誇張)
あとスクーターにあまり足回り求めても無駄ですが、コーナリングは結構怖いです。スタンド擦るまで攻めるとか避けておいたほうがいいでしょう。
エンジン積んでないので音はとても静かです。タイヤノイズも少ないので、他のクルマや歩行者はScootの接近に気づかない可能性があります。安全のためにもDifensiveな運転に徹するべきでしょう。
保険とか
ScootのサービスにはScoot車体および相手の人身・車両に対する保険は含まれています。ただし借り主の身体はカバーされてないので気をつけましょう。
なお、盗難にあっても車体が見つかれば借り主の弁償額は$500程度とのことです。どうやらGPSや携帯通信機器が搭載されて遠隔監視されているようなので盗んでどこかに持っていくのは相当厳しい感じはします。同社のFAQにも「Scootを盗めるやつがいたら、そいつは我が社で働いてもらう」みたいな記述があります。
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