ええ、環境のことも考えなければいけませんから。
等という考えは微塵もなく、実際は「お得だったから」である。アメリカは電気自動車普及に中途半端に力を入れており、連邦政府から25000ドル、カリフォルニア州から2500ドルの補助金がでる。(今はもうだめかも)
新車価格からこれだけの金額が引かれた状態で2.5年のリースを選ぶと実は従来のガソリン車保有コスト+αでBMWに乗ることができるのであった。
あと試乗でわかったことだが...速い。軽乗用車をアメリカ的に肥満させたような外見からは想像できない加速に惚れたのであった。0-60マイルが6秒ちょいなので、加速区間ほとんどなしで高速に乗る場面が多いサンフランシスコではとても重宝する。
とはいうものの...
実際に乗り始めると「充電」が重要だということに気づくのにそれほど時間はかからなかった。満タン(?)にして70マイル走れば良い方。エアコン効かして急加速と高速運転を繰り返すと50マイル行かないうちに電池はなくなってしまう。自宅アパートにも勤務先にも充電ステーションはないので、充電場所は街中に求めるしかない。
幸いなことにサンフランシスコ〜シリコンバレーベイエリアには沢山の街角充電ステーションが設置されている。そしてこれらのステーションは(把握している限り)3つのネットワークに分類できる。
- ChargePoint
- NRG evGo
- Volta
以下、これらをばっさり斬ってみる。
ChargePoint http://www.chargepoint.com/
現時点で最善の選択はここ。自分もメインはChargePointにしている。BMW USAもChargePointを推しており、リース契約時に加入キットを渡してくれる。
利点
- ステーション数の多さ。(ただし殆どはLevel 2)
- 月額会費なし。
- 無料ステーションが多い。
- 有料ステーションは明朗価格で、携帯アプリから利用料を把握できる。
- 充電完了が近づくと携帯に通知が来る。
- 充電ステーションはたまにバグってるが、サポートは真摯にレポートを受け止めてくれて、すぐにFixされる。
- 利用履歴がWeb画面から容易に把握できる。
欠点
- 高速充電ステーション(DC Fast)の設置が遅れている。殆どはLevel 2充電機。シリコンバレーへの展開状況は図の通り。
- 写真上はChargePoint本社にあるDC Factで、最大50kW。写真下はBMW Mountain ViewにあるDC Fastでなぜか15kWしかでない...
NRG evGo https://www.nrgevgo.com/
利点
- 基本料月額$12取られる。
- DC Fast充電ステーションとi3の相性が悪い。過去3回のうち2回はセッション確立後に充電停止。サポートに電話して確認したが、先方の不具合と認めている。
- 携帯アプリなし。充電ステーション探しはWebから。
- そのWebも、アカウントを管理する機能なし。つまり今いくら使ってるのかリアルタイムで把握できない。
Volta http://voltacharging.com/
利点
- 無料。アカウント作成も不要。つまり充電ステーションに行っていきなり使える。
欠点
- まだ設置場所がほとんどない。サンフランシスコだと4th/Marketの所にあるPacific Parkingのみ。Level 2。
- そしてその駐車場は1時間$10取られる! 20マイル分充電して10ドルって、電気自動車にする意味ないよね。
まとめ
DC Fast高速充電ステーションの設置が進んでない現状では、Level 2(J1772)の充電ステーションに頼らざるを得ない。が、Level 2だと満タン(?)にするまで時間がかかるので、ステーションの占有時間も長くなってしまう。
ChargePointが頑張って充電ステーションを設置しているけど、それ以上に電気自動車の普及も進んでいるので昼間はなかなか空きステーションが見つからない。となると
- 帰宅後〜就寝の間に充電する
- 早起きして出勤するまでの間に充電する
くらいしか選択肢がないので私は最近とても早起きです本当にありがとうございました。
おまけ
日本のBMW i3はCHAdeMOだけどUSのはDC Fast Combo(DCFC)なので、出向中にアメリカで購入して日本に持ち帰るという技は使わないほうがいいようです。