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2011年10月5日水曜日

自転車操業だったSportsBaseOnline

当地(や西海岸一帯)で自転車ロードレースに参加するには

  • 当日現地で参加申し込み
  • 事前にプロモーターに対して紙と小切手で参加申し込み
  • 事前にオンラインで参加申し込み
という三種類の手続きが取れる。このうち三番目の手段「オンライン申込み」の仕組みを提供していたSBO(SportsBaseOnline)が経営破綻した。同社は10月15日で解散となる。ソースはVeloNews記事

記事を読んで驚いたのは、この数カ月間SBOが受け付けたレース申込金が、レース主催者に払われていなかったこと。自転車レースの参加申し込みを受け付ける会社が自転車操業だったなんてシャレにならないよ。

延滞は数千件ということだが、一件$30としても1万ドル前後か。元々低予算で切り盛りしている地方レースのプロモーターにとっては決して小さな額ではない。

SBOは会社の資産精算でこれらの負債を返済すると言ってるが... 来年の自転車ロードレース開催に影響が及ばないことを祈る。

2011年9月5日月曜日

Giro di San Francisco

San Francisco市のLevi's社周辺で開催されるCriterium Race。夏の終わりを告げるレースでもある。自分は今年は参戦せず。嫁さんの応援と、写真撮影に徹する。

お子様レースにはHTC Highroadフルキットで固めた選手がいた...
2011 Giro di San Francisco Kids Race

が、HTCは一人ではなかった。以下、ゴール前の様子を。
2011 Giro di San Francisco Kids Race 2011 Giro di San Francisco Kids Race 2011 Giro di San Francisco Kids Race 2011 Giro di San Francisco Kids Race

→見事な1-2を決めた! イッチョ前にガッツポーズしてたし。

その他の写真はFlickrにて。

2011年8月28日日曜日

Vacaville Grand Prix

サンフランシスコからI-80で東に1時間ほど行ったところにあるVacavilleという町。そこで開催されたCriterium。一周1.2mile。途中、200mほどの緩やかな坂がある。Pro/1/2はそこを30周。
発走は午後2時。熱風吹きつける中、厳しい戦いが始まった。

レースは(いつものごとく)Alto VeloのRand Millerらがいきなり全開で引っ張って高速展開に。
Vacaville GPの特徴は坂道。決してきつくはない。長さも200メートル程度。だが、ツーリングでのんびり登るわけではない。全開で何度も行くわけですよ。








前半はCalGiantのジュニア選手らが最大20秒ほどの差で逃げ、それを木村選手らが追う展開だったが、ジュニア選手達がタレた所で同じくCalGiantのJames Mattisらがカウンター。二人が集団に30秒ほど差をつけたまま残り5周を迎える。
 上: James Mattisら逃げ二人。下: 木村選手が先頭の追走組。
ちょっと隙を与えるとすかさず割り込んでくるアメリカ選手相手に、木村・吉岡選手は苦戦。この後も木村選手は一旦順位を落としてしまうが...

残り二周でRand Millerらが猛追を開始。James Mattis等との差が20秒を切った後に、木村選手が爆発的な追走を開始。場内アナウンスの人も思わず叫んでしまう驚異的なかかり具合だった。
 写真上: 集団から完全に出きった木村選手。写真下: 逃げるJamesらが照準内距離に。残り3/4周。
 祈る気分でゴール前にてカメラを構えていたが...
ゴール前ストレッチに最初に飛び込んできたのはJames Mattis選手。木村選手は他の選手に刺されまくってズブズブ。惜しかった。

戦い終えた京産大コンビ。この後帰国して、すぐにインカレを走る。一ヶ月の経験を日本で是非活かしてほしい。
他の写真はFlickrにて。


2011年8月27日土曜日

Winters Road Race



今日も京産大自転車部の両選手サポートに行ってきた。NCNCAのレースはチームサポートカーは許可されないので、ニュートラルサポートとして参加。

レースは8時出走。早いのである。みんな暗いうちに家をでるから、会場に到着して最初にすることはトイレなのである。
 各チームからのホイールを預かる。後部座席はもちろん、助手席にも。4時間のレースで遭遇したパンクは12回。
 なぜか熱気球が。
 木村選手は一周目の下りで前輪パンク。交換して追走するも、今度は後輪もパンク。それでもめげずに追走集団に加わり、主集団まで追いつき完走。
 下の動画は最終周回でおきたアタックに反応できなかった選手。時速35マイルでは追いつけない。
 レース後の食事はジャンク中華の「パンダエクスプレス」で。そのフォーチュンクッキーは中々の名言を吐いてくれたが、しょせんパンダエクスプレスですから。
追記: David Cheung撮影

20110827_winters_rr_0462
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2011年8月21日日曜日

University Road Race

UC Santa Cruz構内を登って下って20周回。一周あたりの標高差は482ft=147m。つまり、20周するということは、ほぼ3000m登るということ。こりゃつらい。

そんなレースに京都産業大学の木村・吉岡選手が挑んだ。

スタート


 前日に監督から「序盤から行け」という指示があったそうで、吉岡選手は二周目からいきなり前に出る。一時は30秒差をつけてた。撮影しながら集団の会話を間近で聞いたが「追うか、潰れるのを待つか」を相談していた。知らない選手がすこ〜んと前に出るのは気味が悪いのであろう。結局「追う」ということになり、集団は一気にペースがあがった。写真下は単独で逃げる吉岡選手。
 登り最上部。ここは結構斜度がきつい。
 この校舎の前。ここが一番坂のきついところ。
 中盤、集団の中からCalGiantの若者がドカンと前にでてくる。
 そこにCalGiantとStravaの選手が加わり、3人の逃げ集団が形成される。こいつらのペースは異常で、集団との差はどんどん広がっていった。
 結局、CalGiantのジュニア選手が優勝。今月のCal Cupでもダントツの特典を稼いでいる。彼は相当優秀なプロ選手になるのでは。
 吉岡選手は16位。
 お疲れ様でした。
その他の写真はFlickrにて。

2011年8月20日土曜日

San Ardo Road Race

シリコンバレーより南に130マイルほど下ったところにある田舎町、San Ardo。その周辺を走るロードレースに京都産業大学の若者二人を送り出す簡単なお仕事。

彼らが参加したのは男子Pro/1/2カテゴリ。20マイルちょっとの道を四周。自分はサポート車を運転して後方から観察。

今回は京産大の二名が積極的に前にでて、集団を揺さぶる展開。今まで苦しい戦いだったが、何かを学んだようだった。

最終周回残り3マイル地点で木村選手がドカンと前にでるが、CalGiantの若者を引っ張る形となる。優勝はCalGiant選手。吉岡選手がうまく流れに乗り6位入賞。賞金獲得。おめでとう。


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2011年8月14日日曜日

Suisun Harbor Criterium

カリフォルニア州Suisun市で開催されたCriteriumレース。Suisunと書いて「サスーン」と読む。場所はここ。

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自分も嫁さんもレースには参加せず、京産大若手二名のお手伝い。彼らが参加したのは男子Pro/1/2。だが、出走準備中に目にする参加選手は...
  • Andy Jaques-Maynes (Bissell)
  • Daniel Holloway (Kelly Benefits/2010年度全米Criterium選手権覇者)
等々豪華な顔ぶれ。コースは一周800mほどの長方形。風が強く、一旦集団後方に落ちたら中々前に上がれない。そんな中、日本からの若者二人はどういう戦いを挑むか注目したが...

まずはレース前にちょっとした出来事。お子様レースのトップ引きを急遽担当した木村選手。

参加したお子様はたった二人という寂しいレースであったが、補助輪なしの女の子がぶっちぎりの展開を見せ、木村選手を僅差で打ち破る健闘ぶり(笑

→木村選手、笑いとってくれました。

一向に弱まらない風の中、レースは始まる。
序盤から情け容赦ない展開。いつも逃げに徹するRand Millerが前に出てくるが...
すぐに集団に吸収され、カウンターアタックの連続。
一本棒状態の早い展開が続く。

今年からコースは時計回りに。そして2コーナー後のシケインがライン取りを難しくしている。
全部で72周のレースだったが、残り20周あたりでDaniel Hollowayが爆発的な逃げをかまし、そこにブリッジしたAndy Jacques-Maynesなどで5人の逃げが決まる。ただし、DanielとAndy以外は「なんとかついていってる」状態。
スプリント力ではDanielのほうが有利と思われたが、制したのはAndy Jaques-Maynes。意外にも今季初勝利。
以下は途中の様子を写した動画。古いデジタルビデオなので画質が粗いのはご愛嬌。


おまけ: 双子のJaques-Maynes兄弟を見分ける簡単な方法。足首に刺青が入ってるのがAndy。
その他の写真はFlickrにて。

2011年8月7日日曜日

Patterson Pass Road Race





今日は北カリフォルニア伝統の山岳ロードレースPatterson Passをお手伝い。いわゆる「サポート車」の役を買って出ると、NCNCAのレース一回分の参加権利がもらえる。この権利を、京都産業大学の自転車留学生に譲ることで、彼らの合宿費用を節約できる、というわけ。

ワゴンの荷台に予備ホイールをたくさん搭載して、男子Pro/1/2の集団を追いかけるだけの簡単なお仕事。審判の指示があれば速度制限やハミ出し禁止を破っても良いし、一時停止も止まる必要がないという滅多にできない体験。

だが実際には集団からポツポツ脱落者が出てくる。この脱落者と集団の間に入っていいかどうかという判断が中々難しい。たぶん、コースを知らないと判断を間違える。そして、落車があったら選手達を助け、予備ホイールを渡したり、必要に応じて怪我した選手を回収する役目も負わされる。

男子Pro/1/2のレースは四周。ここに二周のコースプロファイルがある。二周で1280mの登り。四周なら2560m。これはしんどい。しかも、一番きつい登りは風力発電所の中を縫っていく。それだけ風が強いということ。登りでも横風で振られて落車があるくらい。最後の壁みたいな登りは強烈な向かい風に押し戻される感じで、プロ達でも時速10マイルを切ることがある。

京産大の二人は、一周目は余裕があったが、二周目でアタックが本格化するとかなりきつくなったようで、まず木村選手が脱落。続けて、吉岡選手も脱落し、今日は二人ともリタイア。完走率は30%程度のこのレース、色々学ぶことも多かったようだ。来週のDunnigan Hillsでは実力を発揮して欲しい。

以下、写真。今日はAndroid G2を使ったので画質悪し。レースじゃないときにこんな運転したら切符切られるね。

  • 準備する京産大コンビ


  •  うなる風力発電所


  •  一周目。霧がすごいが、晴れつつある。霧が晴れるということは、冷えた空気が落ちてくるということで、向かい風がすごいのである。


  •  登りと反対側の追い風区間で。平地〜やや登りで40mph。下りだと50mph出しても追いつけない。


  •  二周目の登り。木村選手は付け位置に。


  •  四周目。集団に残ってるのはこれだけ。あとは後方に落ちたか、リタイア。

  • 四周目の登り動画。遅そうに見えるが、実際遅い。でも、この急坂であの風だと、10mph出すのも相当厳しい。