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2011年12月8日木曜日

歯医者にみる景気の腰の弱さ

今日は半年に一度の歯科検診。特に異常はなし。

ただ歯医者さんは色々大変なようで。理由は簡単。歯医者に通う患者が減っている。その理由は経済的なもので

  • 雇用を失って、必然的に歯科医保険も解除された
  • 雇用は維持されているが、雇用元が歯科医保険を削ったために歯医者に通いにくくなった
  • 職は見つけたが正規雇用ではないので歯科医保険がない or あまりカバーされない
等々らしい。そして歯は虫歯が極端に悪化したとか、親知らずがヤバくて待ったなしとか、そういう事態でなければ「我慢する」ことができる。なので歯医者というのは真っ先に節約対象となる出費なんだそうな。ちなみにこの資料によれば、米国民が一年に使う歯科治療費は1000億ドルにはちょっと届かない程度。これは2005年の話で、自分が通う歯医者さんはいつも忙しかった頃。

昨今、ベイエリアの高速道路は交通量も増え、朝夕の渋滞が激しくなっているが、景気回復にはまだまだ至ってないようで。

2011年12月7日水曜日

Occupy San Francisco強制排除。だが...

サンフランシスコのJustin Herman Plazaに陣取っていたOccupy San Francisco。市当局からの採算の通告にも関わらず自主的解散がなかったため、今朝警察が介入。強制排除となった。ぱちぱちぱち。ちなみに70名が逮捕された。→ソース

だがこの程度で引っ込むOccupyな方々ではない。

  • 市内の他の場所をOccupy
  • ゼネスト
  • Foreclosureされた住居を乗っ取る
など次の一手を考えているようである。本当に迷惑な連中だ。

2011年11月19日土曜日

こいつらに仕事が無いのはウォール街のせいでも政治のせいでもなく、本人達の資質そのものによるのではなかろうか

昨日の「Occupyなんちゃらの連中は地元に戻って働いてください。メキシカンがやってる仕事くらいは奪えるでしょう。」の続き。

やはりPeople Behaving Badlyから。

昨日も書いたとおり、サンフランシスコはOccupy SFを「条件付き黙認」している状態。原則テントのみ。家具や調理器具は持ち込み禁止。ゴミ類は時々市当局がやってきて回収する。そして上の動画では「落書きされたドア」をめぐってOccupy SFの面々と市当局、そして取材しているKOFYの人達が衝突。

結局はOccupy側が勝ち、この「落書きされたドア」は引き続きOccupiedとなるわけだが、なんだろうかこの人達は。叫ぶ。奇声を上げる。罵声を浴びせる。これくらいのことしかできない。

これじゃ仕事が無いのも当然だろ。それをウォール街のせいにしてはいけない。

ちなみにドアには Fuck You! と書かれていたそうである。放送できないのでモザイクかかってる。

2011年11月4日金曜日

太陽電池終了のお知らせ(再

今度はサンノゼのSolarPower社。

SJ Mercury: Sunpower reports huge loss

→需要減少に伴い四半期赤字は370万ドルに拡大。しかも連邦政府(=我々納税者)から12億ドルの借入をしている。

2011年11月3日木曜日

1%対99%という構図ではない

Occupy Wall Streetの流れを受けて全米各地で抗議運動が起きているが、当地カリフォルニアはオークランド市はその中でも最も先鋭化してしまった、と言ってよいだろう。昨日はOccupy Oaklandがゼネストを呼びかけ、デモ隊はオークランド港を封鎖。夜になり、一部がオークランド市街に戻り暴徒化。下記動画はその様子。

米国で前回ゼネストが行われたのは1946年。場所は奇しくもオークランド。65年ぶりのゼネストは残念ながら平和的には終わらなかった。夜が明けると...破壊と落書きだらけ。こちらの写真集も良かったら見ておくれ。

どうやら破壊活動を行ったのはOccupy Oaklandに便乗した活動家らしいが、そもそもの運動を呼びかけたOccupy Wall Streetの人達は重要な判断を下す必要がある。それは「1%対その他99%」の構図で行くのか、それとも「99%の中から急進派を排除するのか」という決断。

もし前者で行くのであれば、今後もこういった破壊活動が起きる都度Occupy運動は支持者を失うはず。

後者で行くのであれば、何を目指すのかという「運動の目的」を明確にする必要がある。99%という烏合の衆を目指したから急進派が合流する隙を生んだのであるから、もう一度存在目的から見なおさないといかんだろう。その場合、「1% vs 99%」という看板も捨てることになる。「俺達は99%だーーーー」という叫びも当然通用しなくなるだろう。

ま、「もちっと大人になれ」ってことだよね。

雨季到来

昨日までのぽかぽか陽気が一転して、今日は急に雲が流れてきて気温も下がっている。雨季近し。写真は昼過ぎに撮影したもの。雨雲が急速に接近してきている。

2011年11月2日水曜日

Occupy Oaklandの様子

基本的に平和裏にデモが続いているという話だったが、これは酷い。やられているのはWholefoods。


View more videos at: http://nbcbayarea.com.

昼間でこの調子なんだから、日が暮れたらどうなることやら...

2011年11月1日火曜日

ゼネストを呼びかけるOccupy Oakland

SFGate: Occupy Oakland: City braces for general strike
→オキュパイな人たちがゼネストを呼びかけていますよ、というお話。

Oakland市庁舎近辺でピケを張ってる草の根グループOccupy Oaklandにいくつかの労組が同調して、明日2日水曜日のゼネストを呼びかけている。指導者不在の同グループだが、今のところ市内の大手銀行Wells Fargo近辺で抗議集会を行なってから、オークランド港まで更新して港の労組に合流する、というものらしい。平和裏に進めば、ね。

呼び掛けに対する反応はまちまちで

  • 店を閉めるという地元商店
  • 通常通り営業するという商店
  • 参加表明した労組
  • 不参加表明した労組...教員組合は不参加→学生の勉強妨げるわけにはいかんからな
注目したいのは槍玉に挙げられているWells Fargoで「平常通り営業する」と宣言している。ん〜これで平和裏に一日が終わればOccupy Oaklandの人達もなかなかやるな、と思えるのだが。

2011年9月23日金曜日

自転車乗りへの差別は存在するか? サンマテオ郡保安官 vs 自転車乗り

週末はもちろん、平日でもたくさんの自転車乗りが通過するサンマテオ郡のWoodsidePortola Valley。人口は少ないし、AlpineやPortola Valley RoadそしてCanada Roadなど自転車が走りやすい道がいっぱい。

だがそこの住民は割と保守的で、自転車を毛嫌いする人達もいる。結果、ちょっとした集団で走っていると警察ないしは保安官がやってきて「センターラインをまたいだ」「一時停止しなかった」などのイチャモンをつけて切符を切る。自動車免許を見せなければ指紋を採取する。

以下、Alto Veloのメーリングリストで回ってきた事例
  1. Mountain Home Roadを走っていた二人の自転車乗りが「センターラインを踏んだ」という容疑で切符を切られる。その手続き中、たくさんの乗用車がセンターラインをまたいで通過していったが保安官は全くそちらには興味を示さず。
  2. 一時停止できちんと止まらなかった、という容疑で切符を切られた自転車乗り多数。一台ならともかく、複数台の自転車が集団で一時停止を通過する際に「一台一台が停止する」なんてのは非現実的。なんならやってもいいけどね。朝夕の交通量の多い時間帯に。
  3. 自転車レーンを二列並走していたら切符を切られた例。(注: カリフォルニア州は自転車の並走は合法)
  4. 一時停止でStanding Stillしてから発進したが切符を切られた例。
  5. 違反切符を切っているのでこちらを見ることはできなかったはずの警官が「お前ら一時停止しなかったろ」と切符を切った事例。
そもそも違反していない(3)(4)のに切符を切るというのは論外だが、(1)のように明らかに自転車だけ狙い撃ちにして取り締まるというのは果たして警察・保安官として正しいのだろうか?

しかも、Woodside/Portola Valleyを走ればわかるが、まともに制限速度を守っている車など滅多に見ない。高速道路と変わらない速度で35mph制限の道を走っていく車は取り締まられないのである。

このような苦情を多数寄せられたWestern Wheelersという自転車クラブはサンマテオ郡に対して、FIA(Freedom of Information Act: 情報公開法に相当)に基づく情報開示を求めることになった。

  1. Woodside/Portola Valleyに配備されている警官・保安官の数と時間帯別勤務者数。
  2. 彼らに与えられた任務。治安が良い地域なので窃盗や強盗などはほとんどないはず。一体何を取り締まっているのか。
  3. 彼らの給与と、警察・保安官の収入。取締対象別に明細出してもらう。
  4. Woodside/Portola Valleyでは、クルマが自転車に対して嫌がらせをする例が多数発生し、それらは警察も届けられているはずだが、警察・保安官はどのような捜査をしたのか。
どういう結果が出てくるかわからないが、確かに色々知りたいことはある。あんな平和で暇そうな田舎町になぜあんなにたくさんの警官保安官がうろついているのか、不思議だったし。

2011年9月21日水曜日

財政危機・サンノゼ市の場合

カリフォルニア州第三の都市・サンノゼ。御多分にもれず、ここも市の財政は苦しい。そのサンノゼ市が選べる道は少ない。

San Jose Mercury紙: Budget forecast: San Jose may have to close libraries, community centersによれば

増税せず、職員の年金も削減しない場合、市は多くのサービスを停止することになる。図書館閉鎖、コミュニティセンター閉鎖、日本における「緑のおばさん」相当のサービス廃止。警察縮小。

市の歳出を圧迫しているのは「年金」。

  • 10年前は7300万ドル
  • 今年は2億6300万ドル
  • 来年は3億2300万ドル
  • このまま放置すれば、2015年には4億3200万ドル
→サンノゼ市の予算は8億1900万ドルなので、半分以上が年金支払に消えてしまう!

来年度の歳入不足は7800万ドル〜1億1500万ドル程度と予想されている。多少の節約では穴埋めすることは困難。年金を削るか、増税するか、その両方か。いずれも住民の賛成が必要。

だが一方でカリフォルニア州も売上税増税を企んでいる。市と州両方が増税をした場合、消費者はそれなりに財布の紐を締めることであろう。

2011年9月4日日曜日

Labor Day連休に思う

9月最初の月曜はLabor Day休日。三連休である。

Labor Dayは「労働者の日」とでも訳せるか。5月1日のメーデーを選ばなかったのは反共思想の国だから、らしい。

そのLabor Dayだが、ここカリフォルニア州の雰囲気は今ひとつ。CNN調査によれば、米国民の8割は「米国経済はまだ景気後退にある」と信じているようだし、ガソリン価格はじわじわ再上昇している。これでは連休であっても遠出を控えようとするのは当然だろう。

しかもカリフォルニア州の雇用状況は他州よりも図抜けて悪い。Bloomberg: California Employment at Record Lowという記事によれば:


  • カリフォルニア州の就業人口(16歳以上)のうち、実際に働いているのは55.4%。一年前の56.2%からさらに低下しており、これは史上最低。
  • 7月の失業率は12%。全米平均は9.1%。
  • 3年前に始まった景気後退で職を失ったのは140万人。だが、その後職に復帰したの17%の226,800人に留まる。
  • 職場復帰が特に困難なのは女性。女性求人は全体の10%しかない。
  • 地方自治体、医療関係、金融、流通などでの首切りの多くは女性であった。
  • それ以外の企業でも、コスト削減でまっさきにとりかかるのは管理職のサポート業務で、多くは女性のポジション。
ということらしい。

こんな雰囲気の中、カリフォルニア州は「労働者の日」を笑顔で祝えるのだろうか。

2011年9月2日金曜日

2月以降のガソリン・軽油価格チャート

Homestead Chevronでの価格推移。縦軸の起点は3.0にしてある。


2011年7月23日土曜日

2011年7月12日火曜日

バブルではない

渡辺さん: シリコンバレーで働きたい方はバブルの間に是非どうぞ
→どうやらまたバブルが来たようなのでこの波に乗りましょう、という記事。

中々面白いけど、なんか同意できない。


  • 日本のバブルは、そもそもバブルという概念がなかった。「バブル崩壊」という言葉が新聞に初めて掲載されたのはバブル崩壊後。
  • ドットコムバブルの時も、バブルにいるという感覚を持っていた人は少数派だったのではないか。実際、バブルに対する警鐘を鳴らす本が出版されてからNASDAQが暴落するまでには1年以上を要した。
  • サブプライムバブルも然り。危機を訴える経済評論家やアナリストは存在したが、彼らの警告は実質無視され、結局破綻を迎えた。
これらに共通しているのは「バブルという感覚が希薄で」「右肩上がりが永続するという社会的合意が形成されていた」こと。もちろん警告を発したりヘッジをかけたりする人も存在したが、全体としては少数派だったろう。

だが、今回は渡辺さん記事にもあるように「バブルが来る」という期待が存在している。実際、VCからファンドを引き出すのは一時期よりは容易になっているらしい。

先日、RockMelt創業メンバーの一人と話をしたが「起業ブームなのは確か。追い風も吹いている。だが、みんな似たような領域に似たようなアイデアで参戦するので、早晩痛みを伴う淘汰が起きるだろう。」という分析をしていた。似たような領域とは日本でいうSNSものと、クラウド周辺技術。

これは2000年ネットバブルとすごく似ている風景である。だが、決定的な違いは「今の我々は2000年ネットバブルがどう終わったかを知っている」ということ。つまり、弾けるのを待つのではなく、膨らむ前に淘汰が始まるのではないか。

すなわち、バブルは起きない。

2011年7月10日日曜日

再びガソリン価格上昇?

6月23日
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6月28日
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7月6日→ここが底値?
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7月8日
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2011年7月6日水曜日

3 foot rule

アメリカは州によって交通法規が異なる。で、現在カリフォルニア州で固まりつつあるのがSB-910。これは自動車が自転車を追い越す時に「最低、3feet(約90cm)の間隔を保つこと」を義務付けるもの。審議中の法案がこちらにある。要点は

  • 従来は「安全な間隔」という表現であった。
  • 新規則では「最低、3feetの間隔を保つこと」が自動車運転者に義務づけられる。
  • 違反者は$35の罰金。また、接触事故を起こした場合は自動車側に落ち度があるとされ、$220の罰金。
同時に二重中央線(はみ出し禁止)の扱いも変更される模様。

  • 従来は、自転車を追い越す際に安全な間隔を保つためであっても、二重中央線をまたがって反対車線にはみ出ることは許されなかった。
  • 新規則では、追い越し対象の自転車から3フィートを保つためであれば、二重中央線をまたがることも許されるようになる。
新規則はまだ議会で可決されていないが、これは自転車乗りには朗報である。従来は集団走行していても、後ろから車が来たらわざわざ一列になって右に寄るようにしていたが、新規則ではそれも不要になる。早く可決されないかなSB-910。

2011年6月23日木曜日

ガソリン価格その後

そういえばブログに出していなかったけどガソリン価格は緩やかに下落中。

5月31日


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6月2日
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6月8日
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6月22日
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→やっと軽油も値下げ開始か?

2011年6月11日土曜日

サンノゼ治安悪化中

北カリフォルニア最大の都市サンノゼの治安が悪化している、というお話。

San Jose Mercury News: San Jose homicide rate is highest since 1980s
  • 11日未明、San JoseのNerdy Aveで銃を使った殺人事件が発生。
  • これで今年に入ってからのサンノゼの殺人事件件数は「26」(先日、San Jose State大学であった心中は含まれていない)
  • 予算不足に悩むサンノゼ市が警察を縮小したことが治安悪化の原因の一つとして指摘されている。
ちなみに今朝の事件があったのはこのあたり。Hellyerの自転車競技場の近くじゃん...

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サンノゼの人口は95万人。このままいけば、今年は50件の殺人事件が起きるのは確実。年間・10万人あたりの殺人件数は「5.2」となる。この数字、大阪の「0.8」と比べると、今のサンノゼの状況があまり良くないことが理解できる。

2011年6月5日日曜日

移民政策見直しの影響

ということで共和党保守派から日々攻撃を受けているオバマ政権なわけだが、「緊縮財政」「移民政策見直し」はどうやら既定路線となりつつあるらしい。だが、これらの政策が現実に実行に移されるとどういう影響があるかは中々興味深い。

California Farm Bureau Federation: Meetings focus on budget and immigration policy
→連邦予算削減と移民政策見直しがカリフォルニア農業にどのような影響を与えるかを分析。ここでは移民政策の部分から要点だけまとめる。

移民政策見直しは「不法移民が米国民の職を奪っている」という保守派の主張が背景にあり、外国人を雇用する際にその正当性を電子証明書(E-Verify)で確認する義務が雇用側に課せられる。するとどうなるか?

Dirk Giannini, a vegetable grower and president of the Monterey County Farm Bureau, expressed concern with pending legislation that would make mandatory the voluntary E-Verify program. That, coupled with an ineffective H-2A guestworker program that doesn't work for California, would result in serious problems, he said.


タテマエではH-2Aという農業ビザを取得した外国人だけが農場で働けることになっているが、上記の農場主が示唆するように「カリフォルニアの農業は不法移民に頼っている」のが現実なのである。そこに不法移民排除を行ったらどうなるか?
"Immigration reform is in a serious crisis right now in Arizona and California, with a tight labor force and others that cannot legally migrate to California to work," Giannini said. "In each meeting I participated in, I was able to convey that we've got to come up with a program to secure workers and if we do nothing or if just come out of here with E-Verify, we're going to fail."
悲しい話だが、不法移民は安い賃金で長時間働く。彼らがいるから、我々は廉価な野菜や果物を手に入れられると思って良い。仮に保守派の主張通りに不法移民を農場から一掃したとして、代わりに誰が働くというのだろう。職がないと困っているアメリカ人と言えども、過酷で低賃金な農場で長時間働くだろうか。結局のところ、上の引用にあるように、カリフォルニアの農業全体が失速するのでは。