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2015年12月15日火曜日

BMW i3故障とその後

第一報は嫁ブログにありますが実は12月1日にBMW i3が故障し、ディーラーに入院しておりました。故障した時の状況は

  • 信号待ちからの加速で
  • Market Stの路面電車線路をまたがった瞬間に後方で大きな衝撃音
  • 最初は「何か落とした?」と思ったが
  • コンソールに「安全なところに停止せよ」という表示がでていて故障とわかる
  • アクセルが効かず、惰性で路駐エリアまで移動
という感じでした。その後コンソールには「エンジンは止めるな」「エンジンを止めろ」という表示が交互にでて「どっちやねん!」と叫びながらエンジンを停止。が、これが失敗。

電気自動車なのでサイドブレーキも電磁式となっていて、電源系が壊れるとサイドブレーキを解除できない。これって牽引してもらう時はフラットベッド式でないと持っていけないということで。結果、ディーラーが手配する牽引車が車で1時間半待たされることになりました。

が、世の中は便利になっており、牽引車を待っている間にGoogle検索したら、同様の症状で止まってしまったi3オーナーがたくさんいて、電源障害でもサイドブレーキを外す方法を把握。
  • ブレーキを踏んだまま
  • P→Nへの操作を行い数秒保持
  • P→Nへの操作をやめて
  • ブレーキから足を離し
  • 再度P→Nへの操作を行い数秒保持
これでサイドブレーキが外れるので、最悪道路の真ん中で止まってしまっても、押して移動させることができるようになるわけ。でもこれってオンラインマニュアルには書かれてなくて、紙の分厚いオーナーズマニュアルを片っ端から読まないと得られない知識らしい。

ともあれ...電気自動車は故障で止まってもギアをParkingにいれてはいかん、ということは学べた。

その日は夜遅かったのでi3をディーラーに牽引してもらっておしまい。

翌日、代車(英語ではLoaner Carという)を受け取りにいってざっとした状況説明を受ける。「エンジン(モーターでもエンジンというのが不思議)と駆動系が(身振りで左側をがくっと落としながら)落ちちゃっている。ドイツから部品取り寄せとなるので10日~半月はかかる」とのこと。

そして、本日15日、やっと修理完了の連絡をうけてi3を取りにいく。

こちらに修理内容などが書かれているが
  • モーターを支える部分のボルトが破断
  • エンジンマウント部分およびコントロールユニット破損
  • 高圧電源コネクター切断
  • 修理待ちの間に主バッテリー残量がゼロになり、再充電できなくなる

    →バッテリーを含め、上記部品全部交換
保証期間中だったので1セントも払う必要はなかった。

bmw i3 drivetrain malfunctionで検索すると、私と同様の症状で入院したi3が結構多いことがわかる。特にこの事例とは発生した時の状況も対応もそっくり。場所もサンフランシスコ市で共通。私もこの人同様、NHTSAに報告するつもりである。



2015年11月27日金曜日

街角充電ステーション

実は今年の5月末にクルマをガソリン車からBMW i3に切り替えた。いわゆる電気自動車というやつである。

ええ、環境のことも考えなければいけませんから。

等という考えは微塵もなく、実際は「お得だったから」である。アメリカは電気自動車普及に中途半端に力を入れており、連邦政府から25000ドル、カリフォルニア州から2500ドルの補助金がでる。(今はもうだめかも)

新車価格からこれだけの金額が引かれた状態で2.5年のリースを選ぶと実は従来のガソリン車保有コスト+αでBMWに乗ることができるのであった。

あと試乗でわかったことだが...速い。軽乗用車をアメリカ的に肥満させたような外見からは想像できない加速に惚れたのであった。0-60マイルが6秒ちょいなので、加速区間ほとんどなしで高速に乗る場面が多いサンフランシスコではとても重宝する。

とはいうものの...

実際に乗り始めると「充電」が重要だということに気づくのにそれほど時間はかからなかった。満タン(?)にして70マイル走れば良い方。エアコン効かして急加速と高速運転を繰り返すと50マイル行かないうちに電池はなくなってしまう。自宅アパートにも勤務先にも充電ステーションはないので、充電場所は街中に求めるしかない。

幸いなことにサンフランシスコ〜シリコンバレーベイエリアには沢山の街角充電ステーションが設置されている。そしてこれらのステーションは(把握している限り)3つのネットワークに分類できる。

  • ChargePoint
  • NRG evGo
  • Volta
以下、これらをばっさり斬ってみる。

ChargePoint http://www.chargepoint.com/


現時点で最善の選択はここ。自分もメインはChargePointにしている。BMW USAもChargePointを推しており、リース契約時に加入キットを渡してくれる。

利点

  • ステーション数の多さ。(ただし殆どはLevel 2)
  • 月額会費なし。
  • 無料ステーションが多い。
  • 有料ステーションは明朗価格で、携帯アプリから利用料を把握できる。
  • 充電完了が近づくと携帯に通知が来る。
  • 充電ステーションはたまにバグってるが、サポートは真摯にレポートを受け止めてくれて、すぐにFixされる。
  • 利用履歴がWeb画面から容易に把握できる。

欠点

  • 高速充電ステーション(DC Fast)の設置が遅れている。殆どはLevel 2充電機。シリコンバレーへの展開状況は図の通り。
  • 写真上はChargePoint本社にあるDC Factで、最大50kW。写真下はBMW Mountain ViewにあるDC Fastでなぜか15kWしかでない...

NRG evGo https://www.nrgevgo.com/


利点

  • DC Fastの設置に積極的。サンフランシスコ市内〜シリコンバレーで高速充電したいのならevGoのアカウントは必須。図はシリコンバレーベイエリアでのevGo高速充電ステーションの展開状況。

欠点

  • 基本料月額$12取られる。
  • DC Fast充電ステーションとi3の相性が悪い。過去3回のうち2回はセッション確立後に充電停止。サポートに電話して確認したが、先方の不具合と認めている。
  • 携帯アプリなし。充電ステーション探しはWebから。
  • そのWebも、アカウントを管理する機能なし。つまり今いくら使ってるのかリアルタイムで把握できない。

Volta  http://voltacharging.com/


利点

  • 無料。アカウント作成も不要。つまり充電ステーションに行っていきなり使える。

欠点

  • まだ設置場所がほとんどない。サンフランシスコだと4th/Marketの所にあるPacific Parkingのみ。Level 2。
  • そしてその駐車場は1時間$10取られる! 20マイル分充電して10ドルって、電気自動車にする意味ないよね。

まとめ

DC Fast高速充電ステーションの設置が進んでない現状では、Level 2(J1772)の充電ステーションに頼らざるを得ない。が、Level 2だと満タン(?)にするまで時間がかかるので、ステーションの占有時間も長くなってしまう。

ChargePointが頑張って充電ステーションを設置しているけど、それ以上に電気自動車の普及も進んでいるので昼間はなかなか空きステーションが見つからない。となると 
  • 帰宅後〜就寝の間に充電する
  • 早起きして出勤するまでの間に充電する 
くらいしか選択肢がないので私は最近とても早起きです本当にありがとうございました。

おまけ


日本のBMW i3はCHAdeMOだけどUSのはDC Fast Combo(DCFC)なので、出向中にアメリカで購入して日本に持ち帰るという技は使わないほうがいいようです。