2011年9月30日金曜日

長期的な金融緩和は悪

リフレーションだとかなんとか騒いでいた人たちは元気なのかな? 確か「金を市中にジャブジャブにすればインフレ期待でみんな金を使うようになるし銀行は金を貸さざるを得ない」とかいうような理屈だったと記憶しているが現実には全くそんなことにはなっていないわけで。

で、本日のWSJにはFedの量的緩和政策を批判する記事が掲載されていた。

WSJ: Where Are the Bond Vigilantes?

以下、例によって適当な要約。

かつては米国国債は政策に機敏に反応して、政府の野放図な歳出を抑える仕組みになっていたのだそうな。クリントン時代に医療保険制度改革が提案されると長期国債の金利は急上昇。(10Yで8%!) 結果、クリントンは保険制度改革を断念する。そして、福祉関係の歳出に上限を設ける政策が決まると、反対に金利は下落。これがクリントン時代後半の景気拡大を後押しした、と。

時は流れて2010年。オバマ政権が(財政上かなり問題ある)医療保険制度改革を提案しても長期金利はさほど上昇せず。国債金利が政策に反応しなくなっている。この理由は米国国債の民間保有率が下がり、各国中銀やFedの保有分が増えているから。他国の中銀は米国国債の金利よりも自国通貨が対米ドルで上昇するのを嫌い、ドルを買うことになる。結果として、低金利の国債も引き受けざるを得ない、と。

特に新興国ではこうしたホットマネーの流入とコモディティ価格上昇でバブル状態になっていたのが、この二ヶ月間のドル高・コモディティ価格下落で明らかになったわけで。そしてその原因はやっぱりFedの超金融緩和に帰結する、と。

記事ではさらに長期的緩和政策のもたらす害悪を3つ挙げている。

  • 景気後退時の経済刺激ができなくなる。かつては金融緩和は「一時的」と決まっていた。だからこそFedが金利を下げると企業は一斉にその利益を得るべく一斉に借入をしたり、投資をしたりしたわけだが、万年低金利で張り付いたままだとそのような行動を取らなくなる。
  • 2つ目は日本でも見られた貸し渋り・資金ブタ積み。これは特に中小企業を直撃し、雇用が回復しない要因になっている。
  • 確定給付型年金システムの崩壊。カリフォルニア州年金は7.5%でブレークイーブン。国債金利が大幅に下がると他の高リスク手段で運用せざるを得ない。
大新聞でも金融緩和政策を批判する記事がでてくるようになったというのは、何か潮目が変わる前兆なのかな。

売れないハイブリッド車

日本はどうだかしらないが、米国ではハイブリッド車の人気に陰りが出てきている、というお話。→CNN: Hybrid car sales: Lots of options, few takers


  • 米国新車市場におけるハイブリッド車の占有率は2008年の2.4%を峠にしてその後下落。現在は2.1%
  • そのうちざっと半分はトヨタ・プリウス。1%。
  • 米国のハイブリッド車は2009年に17種類。現在は30種類。
  • つまり、プリウスをのぞいた1%の中に29車種がひしめきあうという超ニッチ市場。
  • 売れない理由は簡単で「経済的に損する」から。
  • 例えばFordのハイブリッドFusionは、通常エンジン搭載に比べて5000ドル高い。(各種値引後比較)
  • だが、もともと燃費がそれほど悪くないFusionで$5000分のガソリンを節約するのはそう簡単ではない。何年もかかる。
  • そして小型車はハイブリッドでなくてもガロン40マイル(リッター16km)走るのが珍しくない。しかもこれらの小型車は安い。
  • ということもあって、ハイブリッドを買わずに小型車に逃げている層がいる、ということ。
まあ、あれだ。「グリーンなんとか」ってのは金持ちの道楽でしかないんだよ。

2011年9月29日木曜日

本日の運動

朝...CalTrain併用ピスト通勤。
夕...自走。微妙に向かい風だった。雨が近いのか。

  • 30mile
  • 1時間50分
  • 130bpm

2011年9月28日水曜日

ギリシャのせいにするな!

MarketwatchのStop blaming Greece!という記事にはちょっと考えさせられた。

8月からの株価下落で米国の株式市場総額は約2.5兆ドルの価値を失ったそうだが、なんでそれが「3930億ドルしかない」ギリシャの債務が引き金になった、と言えるのか? 

という指摘。もちろん、ギリシャが全く無関係ということはないだろう。でも、これだけの下落をギリシャだけのせいにするのは変なんじゃないの? という指摘。

だとすれば。相場は欧州の動向で一喜一憂しているのではなく、別の理由で動いているということになる。それがなんだかはわからんけどさ。

本日の運動

朝...CalTrain併用ピスト通勤。
夕...会議で遅くなり、帰りもCalTrain併用。写真は車内の様子。

  • 13mile
  • 50分
  • 134bpm



2011年9月27日火曜日

金利を下げても意味が無い

この春、米国債市場に調整が入り住宅ローン金利が上昇しかかった時期に家を購入することを検討した。金利が上がればその分住宅価格は下落する。月々の支払はさほど変わらないが、高金利で借りておけば将来再び金利が下落した時に含み益を借り換えで現金化できる。(が、これ以上下がりようのない低金利で借りたら、借り換えることはできない)

が、その後は御存知の通り米国国債相場は「格下げ」を受けつつも上昇。金利は下落。そして10年債とほぼ連動すると言われる30年固定金利住宅ローンの利率は史上最低の領域に。

LAT: Mortgage rates drop to once unthinkable lows at less than 4%

→先週あたりは、充分な含み益を持っている借手なら3.75%に借り換えることもできたらしい。新規購入30年は4.09%で、これは1950年頃つけた史上最低値4.08%に肉薄する数字。

だが、ここまで金利を下げても新規購入・借換ともにあまり需要は増えていないという。理由は簡単で

  • 含み損を抱えている場合はそもそも借り換えできない
  • 含み益があったとしても、その多くは4.5%台で借り換えしてしまっている
さらに、貸倒れリスクを下げるために「新規購入なら頭金20%」「借換えなら充分な含み益&延滞なし」という条件が求められる。そんな条件を満たせる人はそうたくさんいない。

そ れ で も 借 り ろ ! というわけで、オバマ政権はこんなことも考えているらしい。
Mindful of that fact, the Obama administration is trying to encourage greater use of a program that allows borrowers with loans backed by Freddie Mac and Fannie Mae to refinance up to 125% of their home's value. The borrowers must have kept payments current on the underwater loans to qualify.
→含み損を抱えている借り手でも、延滞していなければ評価額の1.25倍まで借り換えできますよ、ということ。要は担保不足でも貸しますよ、ということだが、それでも借手は躊躇する。問題は金利の高さではなく、長期的に雇用が守られるかどうか不安だから。

ここまで緩和してもこの程度の景気なわけだから、この先金利が上がったときにどうなるか? それを考えると、住宅のようなでかい買い物を敬遠するのも当然であろう。それでも金融緩和すればなんとかなる、というノーベル経済学脳は爆発しろ。

2011年9月26日月曜日

金融緩和と実体経済

Minyanvilleの9月23日記事「With QE Out of the Way, the Real Economy Is Revealed」を興味深く読んだ。リフレーション政策マンセーと未だに叫んでいる人たちは必読では。例によって要点のみ抜粋。青字強調はmasayangによるもの。


In our current case, despite trillions in monetary and fiscal interventions, the overriding economic reality has not changed since 2009, or even 2001. The recovery, such as it was, was completely dependent on the government picking up the slack in economic flow that was destroyed first by the credit collapse of the housing bubble, and then the weak dollar as it “influenced” large and liquid businesses to invest capital offshore. There has been no private or sustainable effort to close the loop of economic activity through employment.
→ 何兆ドルもの金融政策・財政政策を打ってきた割には、アメリカ経済の現実は2009年以降(もしかしたら2001年以降)何も変わってない。「回復」は政府の景気刺激策に依存しており、民間が自発的かつ継続的に雇用を増やすような状況にはなってない。
Largely, the lack of employment reflects the actual economic potential of an economy no longer under the monetary influences of runaway credit. So much activity was built on the housing bubble (like the tech bubble before it) that nothing short of another asset bubble would do – and policymakers have tried hard to accommodate. The Fed disregarded the caution that the 2008 collapse exemplified and tried to rebuild the economy as it was in 2006.
→高失業率状態が続いているのは、経済がもはや金融政策の影響を受けなくなっているから。住宅バブル時には(ネットバブル時代と同様に)バブルに依存した雇用が生まれすぎたので、別のバブルが生まれない限りは雇用を生み出せない。
Lowering interest rates and embarking on quantitative easing (QE) were efforts designed to do two concurrent things: stoke inflation expectations and make safe investment expensive. By engaging in this willful destruction, the Fed at least recognized the fundamental problem of closing the loop on economic flow. Its thinking, flawed as it usually is, was that by increasing the cost of holding money, companies would invest in capital projects and consumers would yield to that calculus of money cost, exchanging their overwhelming desire to hold money balances out of rightful concern for reckless spending fueled by even larger and more damaging debt balances.
→低金利や量的緩和(QE)は二つの効果を狙っている。インフレ期待強化と、低リスク投資を難しくすること。現金保有コストを高くすることで、企業は積極的に投資し、消費者は積極的にお金を使うし、さらにはより積極的に借入を行うようになるだろう、というFedの考えは相変わらず間違っているのだ。
Instead, we now have the desperate situation where the temporary bridge of economic flow that was provided by unemployment insurance, food stamp assistance, and federal transfers to states has ended. The results should not have been surprising. In the past 12 months, 1.7 million people have exhausted their unemployment benefits, rolling off those transfers into nothing. State workers are falling into the same abyss, although they are at least transitioning from employment to the beginning of their 99 weeks (still an economic adjustment).
→だが経済をどん底に落とさなかった要因は失業保険であり、食糧配給券(Food Stamp)であり、あるいは連邦政府から州政府への支援だったのである。それらの制度も予定期間が終わりつつあり、過去1年で170万人が失業保険給付期間を終えている。完全に無収入になったのである。
A healthy economy is one that flows freely back and forth between businesses and consumers. The reality is that we have not seen such a system in more than a decade. Monetary policy after the tech bubble created the same conditions we are experiencing today, where jobs and capital investment were shipped overseas through willful dollar devaluation. All that trade money came back to the US in the form of foreign buying of agency debt – our trade imbalance was turned into another pillar of the housing bubble.
→健全な経済とは企業と消費者の間でお金が回る仕組みであるが、米国では10年以上そんな状態とは無縁である。ネットバブル後の金融政策はドル安をもたらし、結果として投資も雇用も海外に逃げるという今の状況を生み出したわけだ。アメリカから海外に流出したお金はFreddie/Fannieへの投資という形で米国に還流し、住宅バブルをもたらした。
And so the transfer of marginal import buying and trade dollars was repatriated domestically into housing debt, artificially closing the loop of economic flow. Now that price action in the housing market, and its subsequent credit production problems, is dead, there is nothing to artificially replace the previous version of monetarism. Marginal spending and investment flow that still goes overseas will only come back as US government debt, and that potential loop will eventually be destroyed by increased taxation (if the current administration is successful), owing to the now precarious position that monetary and fiscal policy has created in the misplaced and miscalculated hope of a self-starting recovery.
→だが住宅バブルが崩壊した今、米国にお金を還流させるのは海外からの米国債購入しか残されていない。最終的には(現政権がうまくいったとして)増税が待っている。
Quantitative easing was never designed to be a long-term "solution," only a temporary bridge to the recovery that economists took as a given. Because of their adherence to mathematical models and their historical extrapolations they still believe that our current economy is under cyclical influences. And so they are blind to the structural problems that are all too real, and in large part due to previous monetary exertions. Unfortunately, economists and policymakers believe that monetary policy does not impact the real economy beyond the short run, a principle they call monetary neutrality. Yet, as we are learning the hard way, monetary policy does have lingering and lasting negative effects.
→量的緩和は長期的な政策ではない。あくまでも短期的な「つなぎ」でしかない。ただしその「つなぎ」の前提となっているのは景気後退が「循環的景気変動」の一環という考え方であり、「構造的な要因で景気が悪化している」場合にはその「つなぎ」は役に立たない。このような場合、金融政策は問題の悪化と長期化をもたらす。
The recovery they hoped for and counted on was never really a possibility. It has simply become a question of potential – owing to neutrality, the Fed made the mistake of actually believing that economic activity in the 2002-07 period was a natural economic progression. The sad truth is that economic activity during the housing bubble was artificially high and did not represent true potential.
→Fedは2002〜2007年の経済拡大をアメリカの持っていた潜在的な力がもたらしたと信じている。悲しいがこれは間違えであり、住宅バブルによって人工的に引き上げられた結果でしかない。
The economy right now is simply reverting back to its real, unaltered potential now that consumers and businesses can no longer respond to monetary influences that are most definitely non-neutral. In other words, there was no chance for QE to do anything other than make the economy and markets worse. If there weren’t so many structural economic problems creating a renewed recession, the lack of additional QE should have been cheered.
→QE3なき今、アメリカ経済は「本来の」姿に戻ろうとしている。量的緩和政策が問題を悪化させるしかない以上、QE3がないというのは、むしろ喜ばしいことなのかもしれない。

2011年9月25日日曜日

本日の運動

自分でも呆れてしまうが、本日もWest Loyolaを10本。


  • 38mile
  • 3時間15分
  • 63RPM
  • 138bpm

2011年9月24日土曜日

餌をくれ〜

リンパ腫退治の薬が効いてるのか?
食欲旺盛なWendy。餌をくれ〜と立ち上がって吠える。

本日の運動

飽きもせずWest Loyolaを10本。


  • 41mile
  • 3時間25分
  • 140bpm

2011年9月23日金曜日

Windows 8用PCではLinuxの起動ができなくなる?

ITWorldのWindows 8 OEM specs may block Linux bootingという記事がちょっと気になる。

Windows 8を起動するには従来のBIOSではなくUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を備えたPCが必要となるが、さらにブートローダーがCA(認証局)で電子署名されていないとWindows 8は起動されない、という仕掛けになるらしい。

これが何を意味するかというと

  • UEFIの電子署名チェックを抑止する機能をパソコンメーカーが組み込まなければ、Linuxのブートローダーも電子署名してやらないとダメ。
  • 仮にパソコンメーカーがUEFIの電子署名チェックを外せるようにしてくれれば、Linux側は電子署名をする必要はなくなる。ただし、一度電子署名チェックを外したら今度はWindows8を起動させることが出来なくなる。
ということ。記事によればこれは「デスクトップ分野におけるLinux浸透に危機感を抱いたMicrosoftのとった作戦」ということらしいが...

そもそもBIOSではWindows8が動かない、というのであればWindows8は普及しないのではなかろうか。わざわざ買い換えるならMacにするでしょ。

自転車乗りへの差別は存在するか? サンマテオ郡保安官 vs 自転車乗り

週末はもちろん、平日でもたくさんの自転車乗りが通過するサンマテオ郡のWoodsidePortola Valley。人口は少ないし、AlpineやPortola Valley RoadそしてCanada Roadなど自転車が走りやすい道がいっぱい。

だがそこの住民は割と保守的で、自転車を毛嫌いする人達もいる。結果、ちょっとした集団で走っていると警察ないしは保安官がやってきて「センターラインをまたいだ」「一時停止しなかった」などのイチャモンをつけて切符を切る。自動車免許を見せなければ指紋を採取する。

以下、Alto Veloのメーリングリストで回ってきた事例
  1. Mountain Home Roadを走っていた二人の自転車乗りが「センターラインを踏んだ」という容疑で切符を切られる。その手続き中、たくさんの乗用車がセンターラインをまたいで通過していったが保安官は全くそちらには興味を示さず。
  2. 一時停止できちんと止まらなかった、という容疑で切符を切られた自転車乗り多数。一台ならともかく、複数台の自転車が集団で一時停止を通過する際に「一台一台が停止する」なんてのは非現実的。なんならやってもいいけどね。朝夕の交通量の多い時間帯に。
  3. 自転車レーンを二列並走していたら切符を切られた例。(注: カリフォルニア州は自転車の並走は合法)
  4. 一時停止でStanding Stillしてから発進したが切符を切られた例。
  5. 違反切符を切っているのでこちらを見ることはできなかったはずの警官が「お前ら一時停止しなかったろ」と切符を切った事例。
そもそも違反していない(3)(4)のに切符を切るというのは論外だが、(1)のように明らかに自転車だけ狙い撃ちにして取り締まるというのは果たして警察・保安官として正しいのだろうか?

しかも、Woodside/Portola Valleyを走ればわかるが、まともに制限速度を守っている車など滅多に見ない。高速道路と変わらない速度で35mph制限の道を走っていく車は取り締まられないのである。

このような苦情を多数寄せられたWestern Wheelersという自転車クラブはサンマテオ郡に対して、FIA(Freedom of Information Act: 情報公開法に相当)に基づく情報開示を求めることになった。

  1. Woodside/Portola Valleyに配備されている警官・保安官の数と時間帯別勤務者数。
  2. 彼らに与えられた任務。治安が良い地域なので窃盗や強盗などはほとんどないはず。一体何を取り締まっているのか。
  3. 彼らの給与と、警察・保安官の収入。取締対象別に明細出してもらう。
  4. Woodside/Portola Valleyでは、クルマが自転車に対して嫌がらせをする例が多数発生し、それらは警察も届けられているはずだが、警察・保安官はどのような捜査をしたのか。
どういう結果が出てくるかわからないが、確かに色々知りたいことはある。あんな平和で暇そうな田舎町になぜあんなにたくさんの警官保安官がうろついているのか、不思議だったし。

2011年9月22日木曜日

ツケを回す

GM株価・週足
TARPの一環で「救済」されたGMだが、株価は再上場当初の$32を大きく下回り、本日は$20.24まで下落。大株主である米国納税者は多大な含み損を抱えたことになる。

救済なんかせず、とっとと潰せばよかったんだよ。

本日の運動

朝...CalTrain併用ピスト通勤
夕...自走

シート高を5mmほど上げてみた。脚がよく回る。

  • 29mile
  • 1時間45分
  • 138bpm

2011年9月21日水曜日

財政危機・サンノゼ市の場合

カリフォルニア州第三の都市・サンノゼ。御多分にもれず、ここも市の財政は苦しい。そのサンノゼ市が選べる道は少ない。

San Jose Mercury紙: Budget forecast: San Jose may have to close libraries, community centersによれば

増税せず、職員の年金も削減しない場合、市は多くのサービスを停止することになる。図書館閉鎖、コミュニティセンター閉鎖、日本における「緑のおばさん」相当のサービス廃止。警察縮小。

市の歳出を圧迫しているのは「年金」。

  • 10年前は7300万ドル
  • 今年は2億6300万ドル
  • 来年は3億2300万ドル
  • このまま放置すれば、2015年には4億3200万ドル
→サンノゼ市の予算は8億1900万ドルなので、半分以上が年金支払に消えてしまう!

来年度の歳入不足は7800万ドル〜1億1500万ドル程度と予想されている。多少の節約では穴埋めすることは困難。年金を削るか、増税するか、その両方か。いずれも住民の賛成が必要。

だが一方でカリフォルニア州も売上税増税を企んでいる。市と州両方が増税をした場合、消費者はそれなりに財布の紐を締めることであろう。

本日の運動

朝...CalTrain併用ピスト通勤。
夕...自走。昨日よりはかなり涼しくなった。

  • 29mile
  • 1時間45分
  • 132bpm

2011年9月20日火曜日

既視感

子供達が役人に抗議をするという場面。あの違和感はどこから来るのだろうかと気になっていたが、これだった。
7分30秒あたりから、子供達を動員した文革の様子が流れる。

本日の運動

朝...CalTrain併用ピスト通勤
夕...季節はずれの暑さの中、自走。

  • 29mile
  • 1時間50分
  • 133bpm

2011年9月19日月曜日

本日の運動

CalTrain併用ピスト通勤。

  • 13mile
  • 50分

2011年9月18日日曜日

python+botoとSimpleDBで手抜き開発

コツコツとGoogle App Engine上でアプリケーションを開発していたのだが、最近の料金変更を機会に方針を変更することに決めた。要はAmazon Web Service移行である。

で、データベース。GoogleはDatastoreを提供していたが、Amazonは幾つかの選択肢がある。

  • RDS(MySQL)
  • EC2にMySQL
  • SimpleDB
RDSは個人で使うにはちょっと豪華すぎる。今さらMySQLを設置保守するのも面倒。残るはSimpleDBでAmazonの説明によれば
You can get started with Amazon SimpleDB for free. New and existing customers receive 25 SimpleDB Machine Hours and 1 GB of Storage for free each month. Many applications should be able to operate perpetually within these free tier limits.
ということなので、よほど無茶な使い方をしなければ無料で行けそうだ。となるとあとはアプリケーションからの操作だが、これはbotoを使えばなんとかなろう。ただし説明書は絶望的なくらい揃っていない。ソースを読むしかない。以下、メモ。

boto.sdb.db.Modelを継承すれば永続化は簡単。
from boto.sdb.db.model import Model
from boto.sdb.db.property import *

class QuoteModel(Model):
    ticker = StringProperty()
    dt = DateTimeProperty()
    op = FloatProperty()

q = QuoteModel()
q.ticker = "ABC"
q.dt = some_date
q.op = 1.23
q.put()

boto.sdb.db.Queryを使って検索。

from boto.sdb.db.query import Query

query = Query(QuoteModel)
query.order('dt')
q = query.filter('ticker =', ticker)
q = query.filter('dt >=', some_date1)
q = query.filter('dt < ', some_date2)

for r in q:
    #dt順にならんだQuoteModelに対する操作が可能
botoの設定は/etc/boto.cfgにいれておけばよい。あとはPylonsでも組み合わせればいいんですかね。

Camera Zoom FX

購入したことをすっかり忘れていたAndroid用有料カメラアプリケーションCamera ZOOM FX。最初から付いてくるCameraアプリケーションより機能が豊富なのは当たり前なんだけど、手ぶれ補正が付いているのは感動。連写機能はイマイチだった。

本日の運動

今日もWest Loyolaを登る。疲れたので9本で終了。


  • 35mile
  • 2時間45分
  • 140bpm

2011年9月17日土曜日

アメリカの助言は不要

ギリシャ危機解決のためにポーランドを訪問していたガイトナー財務長官が成果を上げることなくアメリカに送り返された模様。

ソース: Geithner is Sent Packing

オーストリアMaria Fekter金融担当大臣の発言が泣かせる。
I found it peculiar that even though the Americans have significantly worse fundamental data than the eurozone, that they tell us what we should do. (欧州より経済面で著しく悪化している米国が、欧州に対して助言するなんて異常でしょ)
さてさて。欧州圏の危機はどういう展開を見せるのか?

自分はワーワーと騒がれるほど大きな危機にはならんと思ってるけどね。楽観的ではないけど、問題の先送りはまだまだ可能でしょ。

本日の運動

近所の丘をぐるぐる。

  • 41mile
  • 3時間25分
  • 141bpm
半袖では無理な気温。

2011年9月16日金曜日

Adoption

Wendy用の缶詰を買いにPETCOに行ったら、Cat Adoptionを開催していた。引き取り手を探している猫たち。




黒猫君はとてもおっとりした性格。対する三毛さんは活発で、指を出したらぺろぺろなめてくれた。でも、我が家は今の二匹で満員。うちでは飼えないのだよ。良い行き先が見つかることを祈ってます。

ドイツ対ギリシャ

ユーロの問題児ギリシャだけど、その昔は学術的にも先を行っていた、のだよね?
動画はサッカー、ドイツ対ギリシャ戦。


2011年9月15日木曜日

本日の運動

今日は上半期打ち上げということで、San CarlosのRefugeで飲み食い。




まあ、揚げイモと肉とビールの日であった。

帰りはバスでMountain View Nijiya前まで移動し、そこから1時間の散歩。4.4Mile。
家に着いたのは23時過ぎ。月が明るかった。

2011年9月14日水曜日

本日の運動

朝...CalTrain併用ピスト通勤。
夕...夕暮れの中、ションボリと帰宅。

日が暮れるのがどんどん早くなっている。電飾状態にしないと阿呆な車が突っ込んでくる季節。


  • 30mile
  • 1時間50分
  • 138bpm

2011年9月13日火曜日

本日の運動

仕事を終えてからBerkeleyにある自転車屋(正確には協同組合)のMissing Linkに立ち寄りジャージを回収。その後、オークランド港まで移動してぐるぐる。

  • 18mile
  • 55分
  • 157bpm

2011年9月12日月曜日

Bailout Nation

今回の一時帰国前にAmazon KindleにてBailout Nationを購入。暇な時に読み始めた。The Big PictureのBarry Ritholtz著。資本主義の雄アメリカが、いかにして「救済主義経済」に変貌していったかが読みやすく説明されている。

読み終わったら感想などを投稿するつもり。いつになるかはわからんが。

2011年9月11日日曜日

イオン/B-Mobileの980円SIM

今回の日本滞在で、月額980円というイオン/B-mobileのデータ通信用SIMを購入した。実際にはSIM代3150円がかかるが、昔買ったemobileのUSB棒よりは一桁安い。

接続自体は簡単だった。SIMを入れ替えて指示書通りにAPNを設定すれば良い。問題は、Android G2自体は「Docomo網とつながりませんでした」というエラーを吐いてくること。アンテナアイコンもゼロ本のまま。

だが、これでもデータ通信はできるのである。メールやFacebook/Twitter/Google+を使うのには充分。写真のアップロードもそれほど苦にはならない。動画の再生やアップロードは試してもない。

意外だったのはSkypeがそこそこ使えること。これで古臭いSoftbankの3Gプリペイド携帯ともおさらばできそうだ。

2011年9月10日土曜日

同級会

中学卒業して33年。初めて同窓会に出席。明け方まで飲み続けてしまった。

地元老舗の鰻食べられたのも嬉しい。

2011年9月8日木曜日

抗がん剤治療

食欲は旺盛。でも、寝るときはよく眠ってる。やはりだるいのかな?


2011年9月7日水曜日

本日の運動

CalTrain併用で出勤。あと少しでMountain View駅だという時に唐突に前転。何が起きたかさっぱりわからなかったが、後方から車が突っ込んでこなかったのは幸運。起き上がって身体のあちこちを触ったがどこも折れていなかったのはさらに幸運。ヘルメットを外してみてみたが、どこにも傷はなし。頭は打っていなかったようだ。

自分の前方を走っていた自転車が引き返してきて、「岩に乗り上げただろ」と言う。確かに道路には岩が二つ落ちていた。写真はそれを歩道に退けた所。

この時点で道路脇の工事現場からおじさんたちが「大丈夫か」とやってきた。お前らの車が落とした岩だろこのやろー、と抗議したが「いや、これは市が派遣した植え込み工事の業者が落としたやつだ」と取り合うつもりなし。まあ証拠があるわけじゃなし。アスファルトと色が似ていたから見えなかったけど、自分の前の自転車は岩があったのを気づいていたわけだから、まあ不注意か。

その割には工事現場のおじさんは自分が転んだ場所にコーンを立てているし。やっぱりお前らが岩を落としたんだろ。

左の膝をざっくりと削ってしまい、シカゴピザ状態。あとは肘と肩を強打。血が止まらんので家に戻って今日は会社休んだ。


  • 4.5mile
  • 15分
  • 127bpm
GPSによれば転倒時の速度は19.9mph。

2011年9月6日火曜日

本日の運動

オークランド港をぐるぐる。クリテ一本分の距離を走ったところで退散。風が弱く、暑い夕方だった。

  • 25mile
  • 1時間15分
  • 144bpm
日が暮れるのが早くなった。電灯つけて走るようになるのも間近。

日暮れ。

二倍ズーム。サンフランシスコ市街地。

月。

抗癌剤治療一回目

リンパ腫にかかったWendyの抗癌剤治療が本日から始まった。

リンパ腫にもいくつかの種類があるらしいが、その中でも比較的珍しいものらしい。あまり例がないので、治療の効果がどれほどかは未知数。

2011年9月5日月曜日

Giro di San Francisco

San Francisco市のLevi's社周辺で開催されるCriterium Race。夏の終わりを告げるレースでもある。自分は今年は参戦せず。嫁さんの応援と、写真撮影に徹する。

お子様レースにはHTC Highroadフルキットで固めた選手がいた...
2011 Giro di San Francisco Kids Race

が、HTCは一人ではなかった。以下、ゴール前の様子を。
2011 Giro di San Francisco Kids Race 2011 Giro di San Francisco Kids Race 2011 Giro di San Francisco Kids Race 2011 Giro di San Francisco Kids Race

→見事な1-2を決めた! イッチョ前にガッツポーズしてたし。

その他の写真はFlickrにて。

Basic Cable+Roku+NetFlixでどこまでいけるか?

アメリカというのは酷い国でハイテク国家のフリをしているが、家庭向けインターネット接続は「高速! 1.5Mbps」などという広告もあるくらい低速。しかも高い。電話+インターネット接続+ケーブルテレビ200チャンネルの混みこみ料金で月額$150。この料金にはチューナー兼DVRのレンタルも含まれているが、正直納得いかない。

しかもこの200チャンネルというのがろくな物ではなく、観たい番組はほとんどない。我家の場合は

  • ローカルニュース
  • Comedy Central
  • Versus(自転車競技のみ)
  • Speed Channel
  • Fuel(サーフィン、スキー)
くらい。映画専門局(HBOやStarzなど)は追加料金がかかるので頼んでいない。

そこでRokuを買ってみた。これはインターネットのストリーミングをテレビに表示するための箱。NetFlixも流すことができるので、

  • AT&Tケーブルのベーシック ($13)
  • NetFlix利用料($7.99)
  • AT&T ADSL($35.00)
に絞れる。これで月に$100節約可能。問題は

  • Speed Channelが観られない。RokuのフォーラムでもSpeed Channelを求める声はある。
  • Versusも観られなくなるが昨今の自転車レースはネット上で配信されまくりなのであまり心配はしていない。
  • DVRもなくなるが、録画したい番組がないからまあいいでしょ。
ということで、当面の最大の問題はSpeed Channelか。

2011年9月4日日曜日

本日の運動

懲りずにWest Loyolaを登る。今日は10本。


  • 38mile
  • 3時間10分
  • 138bpm

Labor Day連休に思う

9月最初の月曜はLabor Day休日。三連休である。

Labor Dayは「労働者の日」とでも訳せるか。5月1日のメーデーを選ばなかったのは反共思想の国だから、らしい。

そのLabor Dayだが、ここカリフォルニア州の雰囲気は今ひとつ。CNN調査によれば、米国民の8割は「米国経済はまだ景気後退にある」と信じているようだし、ガソリン価格はじわじわ再上昇している。これでは連休であっても遠出を控えようとするのは当然だろう。

しかもカリフォルニア州の雇用状況は他州よりも図抜けて悪い。Bloomberg: California Employment at Record Lowという記事によれば:


  • カリフォルニア州の就業人口(16歳以上)のうち、実際に働いているのは55.4%。一年前の56.2%からさらに低下しており、これは史上最低。
  • 7月の失業率は12%。全米平均は9.1%。
  • 3年前に始まった景気後退で職を失ったのは140万人。だが、その後職に復帰したの17%の226,800人に留まる。
  • 職場復帰が特に困難なのは女性。女性求人は全体の10%しかない。
  • 地方自治体、医療関係、金融、流通などでの首切りの多くは女性であった。
  • それ以外の企業でも、コスト削減でまっさきにとりかかるのは管理職のサポート業務で、多くは女性のポジション。
ということらしい。

こんな雰囲気の中、カリフォルニア州は「労働者の日」を笑顔で祝えるのだろうか。

2011年9月3日土曜日

本日の運動

懲りずにWest Loyolaを12本。


  • 44mile
  • 3時間40分
  • 141bpm
特記事項: またハチに刺された。今回は脇の下。

2011年9月2日金曜日

2月以降のガソリン・軽油価格チャート

Homestead Chevronでの価格推移。縦軸の起点は3.0にしてある。


ガソリン価格上昇中

ちょっと日記への反映をサボってたごめんなさい。

7月22日
あがってますねー

8月5日
picplz_upload

8月26日
picplz_upload

9月1日
じわじわ値上がり