2017年8月2日水曜日

サンフランシスコの低所得者用賃貸住宅に申し込みが殺到

もう語りつくされた感がありますが、サンフランシスコの賃貸住宅は需給がひっ迫しており、家賃がとんでもないことになっております。

サンフランシスコの家賃平均値 ソース rentjungle
上のチャートはRent Jungleによるサンフランシスコの家賃平均です。2017年6月の数字だそうです。

  • 1ベッドルーム家賃平均=$3500 (38万5000円程度)
  • 2ベッドルーム家賃平均=$4637 (51万円程度)
  • すべての家賃平均=$3803 (41万8000円程度)
家賃が高いのは今に始まったことではありません。サンフランシスコは建築規制が厳しく、物件は常に不足気味です。だったらもっと建築規制緩めてどんどんアパート建てればよいと思うんですが、それをやると既存物件の価格も下がってしまいます。そこで市が考えたのが...「賃貸物件のうち、一定割合の部屋は低所得者用に安い家賃を設定することを義務付ける」というプログラムでAffordable Housingと呼ばれてます。

ここでいう「低所得者」とはその地区の世帯収入中間値(Median)の85%以下しか収入がない世帯をさします。このAffordable Housingへの申し込みが殺到しているという記事が本日の地元紙San Francisco Examinerに掲載されていました。


  • 1751 Carroll Aveに建設されたアパートのAffordable Housingは120件。申込は4126件。競争率30倍。
  • 72 Townsendに建設されたアパートのAffordable housingは7件。申込は300件以上! 競争率は43倍以上!! 
「低所得」といっても年収$71000ドルまでは申し込めるそうです。ざっと780万円。そして家賃が収入の40%は越えないように抑えられているということなので、おそらくは$2350程度が賃料ではないかと。ざっと26万円ですね。

ということでまとめますと...

「年収780万円クラスの世帯が、家賃26万の賃貸物件に『安い!』と叫んで抽選覚悟で申し込みする」

というのが今のサンフランシスコの状況なわけです。狂ってますね...

0 件のコメント:

コメントを投稿