2011年7月19日火曜日

興行と選手待遇

サッカー女子ワールドカップでの日本優勝を受けて、予想通り選手の待遇に対する批判がでているけどさ。報奨金が足らないだとか、飛行機がエコノミークラスでかわいそうだとか。挙げ句の果てには「男子はビジネスクラスなのに。これは差別だ。」みたいな言いがかりとかでてきて。

これは男女差などは無関係で、要は「お金」の話だ。男子サッカー界は金を稼げる。女子サッカー界はそうでもない。

  • 女子サッカーの試合をお金払って観に行ったことがあるか?
  • 女子サッカーの試合がテレビでどれくらい放映されるか?
  • 女子サッカーとタイアップした商品・サービスがどれくらいある?
女子サッカー界が消費者からお金を巻き上げる仕組みを構築しない限りは、選手達への待遇は「スポンサー企業からの支援」が上限となる。太っ腹な企業を捕まえれば話は別だが、景気が今ひとつな日本においては資金調達も中々難しいだろう。

これは同じくマイナーな競技の自転車レース、それもUCIレベルではなくNCNCAという北カリフォルニアの地方興行に選手・ボランティアとして関わって実感していることでもある。どのチームも、どのレースも、常に来年のスポンサーを探し、交渉を続けなければならない。

その交渉を有利にする手段はただ一つしかない。観客動員数の増大である。

観戦料を取るなんて無理な話だが、とにかく会場に来てもらい、スポンサー企業の存在を知ってもらう。できればそこにお金を落としてもらえるように工夫する。その効率を上げるのは、とにかく観客を増やすこと。観客動員数が増えれば、テレビやネットでの中継にも発展する。

日本の女子サッカーが興行的努力をどれくらいしたのかは自分は全く知らないが、エコノミー席というあたりに現実が透けて見える。ちなみに世界選手権まで自腹で飛ばないといけない競技もあるんだよ。でも、今回の世界一で流れを変えられるのではないか。退屈なゴルフなどよりよっぽど絵になる競技なんだし。

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