2011年9月23日金曜日

自転車乗りへの差別は存在するか? サンマテオ郡保安官 vs 自転車乗り

週末はもちろん、平日でもたくさんの自転車乗りが通過するサンマテオ郡のWoodsidePortola Valley。人口は少ないし、AlpineやPortola Valley RoadそしてCanada Roadなど自転車が走りやすい道がいっぱい。

だがそこの住民は割と保守的で、自転車を毛嫌いする人達もいる。結果、ちょっとした集団で走っていると警察ないしは保安官がやってきて「センターラインをまたいだ」「一時停止しなかった」などのイチャモンをつけて切符を切る。自動車免許を見せなければ指紋を採取する。

以下、Alto Veloのメーリングリストで回ってきた事例
  1. Mountain Home Roadを走っていた二人の自転車乗りが「センターラインを踏んだ」という容疑で切符を切られる。その手続き中、たくさんの乗用車がセンターラインをまたいで通過していったが保安官は全くそちらには興味を示さず。
  2. 一時停止できちんと止まらなかった、という容疑で切符を切られた自転車乗り多数。一台ならともかく、複数台の自転車が集団で一時停止を通過する際に「一台一台が停止する」なんてのは非現実的。なんならやってもいいけどね。朝夕の交通量の多い時間帯に。
  3. 自転車レーンを二列並走していたら切符を切られた例。(注: カリフォルニア州は自転車の並走は合法)
  4. 一時停止でStanding Stillしてから発進したが切符を切られた例。
  5. 違反切符を切っているのでこちらを見ることはできなかったはずの警官が「お前ら一時停止しなかったろ」と切符を切った事例。
そもそも違反していない(3)(4)のに切符を切るというのは論外だが、(1)のように明らかに自転車だけ狙い撃ちにして取り締まるというのは果たして警察・保安官として正しいのだろうか?

しかも、Woodside/Portola Valleyを走ればわかるが、まともに制限速度を守っている車など滅多に見ない。高速道路と変わらない速度で35mph制限の道を走っていく車は取り締まられないのである。

このような苦情を多数寄せられたWestern Wheelersという自転車クラブはサンマテオ郡に対して、FIA(Freedom of Information Act: 情報公開法に相当)に基づく情報開示を求めることになった。

  1. Woodside/Portola Valleyに配備されている警官・保安官の数と時間帯別勤務者数。
  2. 彼らに与えられた任務。治安が良い地域なので窃盗や強盗などはほとんどないはず。一体何を取り締まっているのか。
  3. 彼らの給与と、警察・保安官の収入。取締対象別に明細出してもらう。
  4. Woodside/Portola Valleyでは、クルマが自転車に対して嫌がらせをする例が多数発生し、それらは警察も届けられているはずだが、警察・保安官はどのような捜査をしたのか。
どういう結果が出てくるかわからないが、確かに色々知りたいことはある。あんな平和で暇そうな田舎町になぜあんなにたくさんの警官保安官がうろついているのか、不思議だったし。

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