が、その後は御存知の通り米国国債相場は「格下げ」を受けつつも上昇。金利は下落。そして10年債とほぼ連動すると言われる30年固定金利住宅ローンの利率は史上最低の領域に。
LAT: Mortgage rates drop to once unthinkable lows at less than 4%
→先週あたりは、充分な含み益を持っている借手なら3.75%に借り換えることもできたらしい。新規購入30年は4.09%で、これは1950年頃つけた史上最低値4.08%に肉薄する数字。
だが、ここまで金利を下げても新規購入・借換ともにあまり需要は増えていないという。理由は簡単で
- 含み損を抱えている場合はそもそも借り換えできない
- 含み益があったとしても、その多くは4.5%台で借り換えしてしまっている
そ れ で も 借 り ろ ! というわけで、オバマ政権はこんなことも考えているらしい。
Mindful of that fact, the Obama administration is trying to encourage greater use of a program that allows borrowers with loans backed by Freddie Mac and Fannie Mae to refinance up to 125% of their home's value. The borrowers must have kept payments current on the underwater loans to qualify.→含み損を抱えている借り手でも、延滞していなければ評価額の1.25倍まで借り換えできますよ、ということ。要は担保不足でも貸しますよ、ということだが、それでも借手は躊躇する。問題は金利の高さではなく、長期的に雇用が守られるかどうか不安だから。
ここまで緩和してもこの程度の景気なわけだから、この先金利が上がったときにどうなるか? それを考えると、住宅のようなでかい買い物を敬遠するのも当然であろう。それでも金融緩和すればなんとかなる、というノーベル経済学脳は爆発しろ。
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