WHOの文書によれば、大人向けの基準値は
- ストロンチウム90が160Bq/L
- ヨウ素131が1600Bq/L
- セシウム137が1800Bq/L
冒頭の資料にある「乳幼児向けは1Bq/L」というのは
For infant foods and milk the application of these dose per unit intake factors result in a level of 1 Bq/kg for the alpha emitters of the actinide series and any other radionuclide with a dose unit intake factor of 10-5 Sv/Bqから来ているものと思われる。
and 100 Bq/kg for 90 Sr and 131 I or any other radionuclides assigned a dose per unit intake of 10-7 Sv/Bq.ということで、乳幼児向けのストロンチウム・ヨウ素などの基準値は100Bq/Lとなる。(ヨウ素やセシウムはストロンチウムに比べるとDose per Unit Intake Factorが一桁小さいので、ヨウ素・セシウムについてはこの100Bq/Lというのはかなり余裕を見越した数値である、とも言える)
http://kingo999.web.fc2.com/kizyun.htmlを書いた人には「盲目的に信じる前にまずは原文読むようにしようよ...」と意見を言いたい。(追記: 原文読んだ上であのチラシを書いているのなら悪質な煽り、だわな)
WHO基準値とするならばWHO飲料水ガイドライン(http://bit.ly/eiCYu6)を参照すべきでしょう。
返信削除これによると大人向けの基準値は
ストロンチウム90 10 Bq/L
ヨウ素131 10 Bq/L
セシウム137 10Bq/L
です。masayangさんが参照されているのは、原発事故後の貿易用暫定基準値(事故後一年間まで)です。たしかに「事故後」一年以内ですが、問題にされているサイトの数字はおそらくWHO飲料水ガイドラインの数字であって、事故後貿易暫定基準値ではないでしょう。
kmiuraさんコメントありがとうございます。
返信削除その資料の英語版をざっと読みましたが1Bq/lという数字が出てくるのは、図9.2の所だけのようです。これはβ線が1Bq/l越えなければさらなる検査は不要だということですよね。
あと、kmiuraさんの指摘にある数字が出ている表9.3の下に
The higher age-dependent dose coefficients calculated for children (accounting for the higher uptake and/or metabolic rates) do not lead to significantly higher doses due to the lower mean volume of drinking-water consumed by infants and children. Consequently, the recommended RDL of committed effective dose of 0.1 mSv/year from 1 year’s consumption of drinking-water applies independently of age.
という記述があるので、「世界も驚く日本の基準値2000Bq/kg」という資料を書いた人は原発事故後のガイドラインを参照していると推定します。