2011年5月28日土曜日

GMやChryslerの救済措置

Autoblogが、WSJ記事を引用する形で米国GMやクライスラー救済の「副作用」を取り上げている。債務を削減して、身軽になって再生を目指した両企業だが、製品不具合が元で生じた事故の賠償金債務も「チャラ」になっている。

  • 1998年式Dodge Caravanを運転していたVicki Dentonさんは、正面衝突事故時にエアバッグが動作せず、頭部負傷で死亡。裁判所はChryslerに220万ドルの賠償を命じたが、直後に政府の救済措置が発令され、この220万ドル債務も消えてしまった。Dentonさん遺族は一銭ももらえないし、法的に訴える相手もいない。
  • GM救済でチャラになった債務にも、アスベスト問題の賠償金や、契約破棄された販売店、あるいは事故の被害者に対する賠償金が含まれていた。
事故の被害者に対する賠償金は債務削減対象から外すべきだったという声もあるが、そもそも破綻処理には、こういう情け容赦ない部分も含まれるわけで。

こうして考えると、東電にも類似手法を適用させようとしている人達は「鬼のような連中」だわな。

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