2011年5月17日火曜日

これはデマ記事と言ってよかろう

「今、外の気温は何度ですか? 測定してください。」と言われて温度計を渡された。さて、あなたはどうする?
  • 外にでて直射日光が当たっているアスファルトの上に温度計を置く?
  • 芝生の植わった庭に温度計を差し込む?
  • 公園のベンチの上に温度計を置く?
  • 面倒だから部屋の窓を開けて、そこから外に温度計を差し出す?
昔は百葉箱なんてのがあったわけだけど、要は「地上から1.25~2.0m の高さ(日本の気象庁の基準では1.5m)で、温度計を直接外気に当てないようにして測定する」のが気温の定義なわけだから、そのようにして測定しないと気温として扱えない。

「今日は3月なのに45度もありました!」と言われても、実は熱したアスファルトの上に温度計を置いていたのなら話にならないわけだ。

なんでこんなことを書いているかというと、福島市の放射線量 福島市の皆さん!現実を直視して今すぐ行動を起こしてください!!などという記事が回覧されてきたからだ。そこにはTGS-121ガイガーカウンターを使って福島駅近辺を「測定」した写真が色々掲載されているのだが...
  • 本来はアルミキャップをつけて測定すべきなのに外している
  • 地面に直接置いたり
  • ベンチの上に置いたり
  • 土に挿したり
そんな状態で「こんな量の放射線が!!」と言われても、それって暑いアスファルトの上に温度計置いて「今日は外気温が50度もあります!!」と言ってるのと同等だっての。ということで、これはデマ記事・パニックを煽っている記事と言っても差し支えなかろう。

ちなみにこのページからたどると福島県内数カ所での放射線量測定データを見ることができる。福島駅から一番近いのは福島市御山町で、問題の記事が取材した5月13日の値は1.689μSV/hとなっている。

不安な気持ちになるのはわかるけど、道具の使い方を間違えて余計に不安になるのはバカ丸出し賢い行動とは言えんよね。

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